弘前城薪能


壱/開催概要

◆スケジュール

・日時
2022年2月27日(日)
開場 午後1時
開演 午後2時
終演 午後4時45分(予定)
・会場
弘前市民会館 大ホール
・主催
弘前城薪能実行委員会
・後援
津軽ひろさき応援隊
・料金
全席指定
S席             7,000円
S席親子優先席(大人)    5,000円
S席親子優先席(大学生以下) 2,000円
A席(一般)         5,000円
A席(大学生以下)      2,000円

◆会場座席表

【2021年11月29日更新】
一部の座席について、チケット区分を変更いたしました。
ご購入の前に、お求めの座席のチケット区分を再度ご確認ください。

※車いすでご観覧される方は、専用席をご用意いたしますので、(一社)弘前芸術鑑賞会(電話:0172-40-4082、平日午前11時から午後5時まで)にお問い合わせください。


◆チケット販売(予定)

2021年12月11日(土)より販売
・チケット取扱
 ローソンチケット(Lコード 22349)、(一社)弘前芸術鑑賞会、さくら野百貨店弘前店、中三弘前店、
 弘前市立観光館、ヒロロ1階インフォメーション
 ローソンチケット(Lコード 22349)
 (一社)弘前芸術鑑賞会
 さくら野百貨店弘前店
 中三弘前店
 弘前市立観光館
 ヒロロ1階インフォメーション

チケットのお求めはこちら(COMING SOON)     
  • ※当日券を販売する場合は上記金額+500円となります。
  • ※当日券を販売する場合は会場のみで販売します。
  • ※S席親子優先席の取り扱いはヒロロ1階インフォメーションおよび(一社)弘前芸術鑑賞会のみとなります。
  • ※未就学児のご入場はご遠慮ください。
  • ※開演中の撮影・録音は固くお断りいたします。

◆番組


本公演は(一財)自治総合センターの令和3年度コミュニティ助成事業(宝くじの受託事業収入を財源として実施する、宝くじの社会貢献広報事業)として、宝くじの助成金を活用して開催します。

弐/弘前城と能

室町時代に観阿弥・世阿弥親子が今日の能楽(当時は猿楽と呼ばれた)の基礎を築き上げ、公家社会や寺社の嗜みとなりました。豊臣秀吉や徳川家康など名だたる武将も好み、庇護したとされます。
江戸時代初期には幕府の公式行事で演じられる「式楽」として定着し、武家のみならず町民にも広がりました。

弘前藩での能楽の歴史は、弘前城を築いた二代藩主・津軽信枚治世下の延宝二(一六七四)年に始まります。
同年十一月に弘前城本丸に初めて能舞台が建てられ、二日間に渡ってお能初めが開かれました。藩主縁者や重臣、奉行のほか、医者や町民も招かれて賑やかな雰囲気の中で執り行われています。
また、弘前藩は小鼓方の一流派である幸流(こうりゅう)の断絶の危機を救い、藩に出仕する小鼓方の縁者がしばしば幸流家元の後見人を務めた歴史もあり、能楽と深い関わりがありました。

近年では、弘前城築城四百年を迎えた平成二十三(二〇一一)年から三年間で三度の能・狂言イベントが弘前城で開催されています。
弘前市民の間でも、喜多流・宝生流・観世流の三流派合同の会である「弘前謡曲会」が活動しており、お能初めから三百年以上経った現在でも、その文化が脈々と受け継がれています。

参/あらすじ

 弘前城薪能で演じられる2つの能[隅田川][乱]と狂言[樋の酒]について解説します。


◆能 隅田川(すみだがわ)

 悠久の流れを湛える隅田川。のどかな春景色に描かれる母子の悲劇は時代を超えて観る者の胸を深く打ち続ける。鎮魂の名作物狂能。

 春爛漫の隅田川。渡守が客を待つところに都から遥々やって来たという狂女が現れ、乗船を乞う。折しも対岸では大念仏の法要が行われており、渡守はこれには哀れな物語があると事の次第を語り始める。
 ちょうど一年前の今日、人商人に同行する少年が病にかかり、この地に捨てられて死んだ。あれはその弔いの大念仏なのだ…。
 船が対岸に着いた。しかし女は船から降りようとしない。実はその少年こそが女の捜し求める我が子梅若丸だったのだ。女は土を盛った簡素な我が子の墓へと案内されると、もう一度その姿を見せてくれと墓前に泣き崩れる。
 はや月が昇り、夜も更けた。女は渡守に勧められるまま鉦鼓を鳴らして念仏を唱える。やがて大念仏の声々に梅若丸の声が重なって聞こえ、塚からその亡霊が姿を現す。思わず駆け寄る女。だが無情にも我が子に触れることは適わず、幻のように姿を消してしまう。
 やがて白々と夜が明け、後に残るはただ草茫々たる古塚だけであった…。

登場人物
シテ   狂女。梅若丸の母 面:深井など 装束:水衣女出立(狂女の扮装)
子方   梅若丸の霊           装束:水衣着流黒頭出立(男子の幽霊の扮装)
ワキ   隅田川の渡し守         装束:素袍上下出立(庶民の扮装)
ワキツレ 旅の男             装束:素袍上下出立
シテ   狂女。梅若丸の母
      面:深井など
      装束:水衣女出立(狂女の扮装)
子方   梅若丸の霊
      装束:水衣着流黒頭出立(男子の幽霊の扮装)
ワキ   隅田川の渡し守
      装束:素袍上下出立(庶民の扮装)
ワキツレ 旅の男
      装束:素袍上下出立


◆狂言 樋の酒(ひのさけ)

 二人の召使いの絶妙なコンビネーションが笑いを誘う狂言。

 召使う太郎冠者が自分の留守中に酒を盗み飲んでいると知った主人は、太郎冠者を軽物(絹布)蔵に、下戸の次郎冠者を酒蔵に閉じこめて出かける。
 しかし下戸だと思っていた次郎冠者も実は酒好きで、さっそく蔵の酒を飲み始めてしまう。それを蔵の窓越しに覗いた太郎冠者は羨ましくてならない。
 そこで次郎冠者は手近にあった雨樋を太郎冠者のいる蔵の窓越しに架け渡し、そこに酒を流して飲ませてやる。やがて上機嫌の二人は酒盛りとなり…。


◆能 乱・双之舞(みだれ・そうのまい)

 汲めども尽きぬ酒を飲み、満天の星の下で波を蹴立てて舞い戯れる妖精猩々。その童心の如き無邪気さによって祝言性が際立つ能。

 中国かね金山の麓、揚子の里に孝行者の高風という青年がいた。ある日、酒を売れば富貴の身となるという霊夢を蒙った高風が市場で酒を売っていると、いくら酒を飲んでも顔色一つ変わらない不思議な男がやって来た。高風がその者に名を問うと、自分は水に棲む妖精猩々だと名乗って消え失せてしまう。
 やがて夜が更け、瀋陽の川の中から全身を赤一色に彩られた猩々が現れる。猩々は高風と酒を酌み交わし、輝く星の下、芦の葉わたる風音と波音の天然の調べに乗り、酒に酔っては波に戯れ舞い遊ぶ…。
 能『猩々』が『乱』という曲名になると、舞がこの曲特有の変化に満ちた曲調に変り、猩々が酒に酔って波に戯れる様を独特の足遣いや型で見せるという特別な演目になる。また「双之舞」という小書(特殊演出)がつくと、猩々が二体登場して相舞するという、より華やかな演出となる。

登場人物
シテ 酒好きの妖精 猩々(一匹目) 面:猩々 装束:猩々出立(猩々の扮装)
ワキ 楊子の里の酒売り 高風         装束:側次大口出立(中国人の扮装)
   酒好きの妖精 猩々(二匹目) 面:猩々 装束:猩々出立(猩々の扮装)
シテ 酒好きの妖精 猩々(一匹目)
    面:猩々
    装束:猩々出立(猩々の扮装)
ワキ 楊子の里の酒売り 高風
    装束:側次大口出立(中国人の扮装)
   酒好きの妖精 猩々(二匹目)
    面:猩々
    装束:猩々出立(猩々の扮装)


 能は、セリフとなる古語で書かれた詞章を独特の声質や抑揚などで謡うため、初めて能を鑑賞する方は、セリフを聞き取るのに慣れるまで少し時間を要し、話を追えなくなることがあります。
そこで、鑑賞の前に話のあらすじや役柄をあらかじめ知っておくと、聞き取れないセリフがあっても話を追いやすくなり、舞台で演じられている内容や演者の表現の意味がより理解しやすくなります。


 能楽を鑑賞したことがない方にとっては、能楽に対して少し敷居を高く感じることもあると思います。そこで、能楽の基本についてわかりやすくまとめたサイトをご紹介します。

四/アクセス

会場住所 〒036-8356 青森県弘前市大字下白銀町1-1 弘前公園内